【哲学の共振】ヨーロッパ・西洋の歴史漫画<紀元前後>

 

本記事では、世界史をなぞらえて描かれる「ヨーロッパ・西洋を舞台とする歴史漫画」を紹介しています。

 

最近の更新履歴

2023.09.10|『NeuN』追加

 

哲学的な雰囲気を漂わせながら、西洋を舞台に物語を作り上げ、世界史の勉強にも役立つ「ヨーロッパ・西洋の歴史漫画」。

当時のヨーロッパやローマの風景、身だしなみなどを描くことで、異国の情景に思いを馳せられる魅力的な作品が完成しています。

 

記事内では、実際に私たちが読んだことのあるヨーロッパ歴史漫画を、「紀元前」と「紀元後」とに分けて紹介しています。

異国情緒溢れる、かつてのヨーロッパの歴史を心行くまでご堪能下さい。

 

 

ニコリと笑う表情のヤス

ヤス

『チ。』メッチャ好き!

ニコリと笑う表情のアサギ

アサギ

『ヒストリエ』も心に来る!

 

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※下表は本記事で紹介している「ヨーロッパ・西洋の歴史漫画」の早見表です。表示画面に応じてスクロールしてご覧下さい。

目次漫画
ヨーロッパ・西洋の歴史漫画
<紀元後>
漫画『チ。-地球の運動について-』1巻 魚豊漫画『NeuN』1巻 髙橋ツトム漫画『テルマエ・ロマエ』3巻 ヤマザキマリ
ヨーロッパ・西洋の歴史漫画
<紀元前>
漫画『ヒストリエ』10巻 岩明均漫画『ヘウレーカ』 岩明均

 

注:本文中にて「ヨーロッパ・西洋の歴史漫画」と一緒に紹介されている各種キャンペーンは、予告なく終了している場合があります。ご了承ください。

ヨーロッパ・西洋の歴史漫画|紀元後

チ。-地球の運動について- [8巻完結]

漫画『チ。-地球の運動について-』1巻 魚豊

書誌情報

作者/ 魚豊

主な作品:『ひゃくえむ。』

 

単行本全8巻完結(2022.06)

1巻初版2020.12.11

小学館

あらすじ/見所/おすすめポイント

  • 数々の漫画賞へのノミネートでも話題となった、15世紀のヨーロッパを舞台に描かれる天文学の歴史漫画。累計発行部数は250万部を超え、第26回手塚治虫文化賞においてマンガ大賞を受賞した程の人気作品。
  • 本作品で描かれるテーマは、天体観測によって宇宙の中心を見つめる問題「地動説」。作中では、印象を具現化したフィクションの世界観ながらも、「地動説」を証明するために数多くの人間が奔走し、時代を超え、次の世代へと意志を繋いでいく生き様や信念が描かれていく。自らの命よりも大切な、真実を後世へ伝えるための「次の時代へとつなぐ意志」。その時々において運命に選ばれし天才たちが、自分に与えられた役割を悟るかのように、自らの命を賭して「受け継がれた文字」を後世へとつないでいく。
  • 15世紀当時のヨーロッパを象徴するような、近代化と宗教の対立が巧妙に描かれていく歴史漫画。歴史の闇に消えていく数多の天才たちが、また次の時代の傑物へと遥かなる想いを託していく。

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完読後・読中の感想/レビュー

考えている表情のアサギ

アサギ

‷地動説‴って実は‷天動説‴を信じる人が世代交代の中でいなくなったから自然に移り変わった…、って言われてるよね。

驚愕の表情をしたヤス

ヤス

マジか!?

 

NeuN

漫画『NeuN』1巻 髙橋ツトム

書誌情報

作者/髙橋ツトム

主な作品:『ヒトヒトリフタリ

 

既刊6巻(2020.02)

1巻初版2017.09.06

講談社

あらすじ/見所/おすすめポイント

  • ヒトラーのDNAを持つ13人の子供たちを主役に、ナチスの様々な陰謀を覗かせていくフィクション系のサスペンス歴史漫画。
  • 時は1940年、かつてのドイツはナチスの独裁政権により、アドルフ・ヒトラーのもと今まさに栄華を極めようとしていた。ドイツ語で「9(ノイン)」の名を与えられた少女‷フランツ・ノイン‴の物語は、そんな活況と混乱に沸くナチス政権の中、南ドイツに位置する小さな集落‷ブラウシュテッペ村‴から始まりを告げていく。ある日、平和な暮らしを村民と送っていたノインを襲うこととなったのは、突然やってきた軍による大規模な住民の殺害。全住民を対象とした殺戮劇は一昼夜に渡って行われ、あまりの悲劇から深い悲しみに襲われるノインであったが、何とか命の危機を脱したのも束の間、ノインは、自分が「ナチス総統アドルフ・ヒトラーの9番目の子供」だという衝撃の真実を伝えられることとなる。
  • 独裁政権の戦時下の描写と共に描かれるのは、ヒトラーのDNAに眠る「同期」と呼ばれる驚異の力。人間を屈服させる人格変異の洗脳能力が、まだ幼い子供たちの歯車を少しずつ確実に狂わせていく。

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完読後・読中の感想/レビュー

驚愕の表情をしたアサギ

アサギ

12人が抹殺対象ということは……。

驚愕の表情をしたヤス

ヤス

完成された人間が居るってことか……⁉

 

テルマエ・ロマエ [6巻完結]

漫画『テルマエ・ロマエ』3巻 ヤマザキマリ

書誌情報

作者/ヤマザキマリ

主な作品:『スティーブ・ジョブズ』『プリニウス』

 

単行本全6巻完結(2013.06)

1巻初版2009.12.08

エンターブレイン

2012/実写映画

あらすじ/見所/おすすめポイント

  • 2012年に公開された阿部寛さん主演の実写映画化でも話題を呼んだ、入浴文化をテーマに描かれる歴史コメディ漫画。「第3回マンガ大賞」の受賞歴の他、「仏アングレーム国際漫画祭」へのノミネートや、「第14回手塚治虫文化賞短編賞」の受賞など、数多くの賞を受賞した経歴を持つ大注目の歴史漫画。
  • 物語の始まりはAD128年のローマ。浴場を専門とした建築技師‷ルシウス・モデストゥス‴は、自身の建築を時代遅れの建築とみなされ、あろうことか失業の危機を迎えていた。置かれた現状に悔しさを感じながら、友人に愚痴をこぼし、ヤケになった勢いで公衆浴場へと向かうモデストゥス。訪れた風呂に自身の身体をくぐらせた時、なぜかモデストゥスの身体は風呂の流れに持ち去られ、あろうことか、モデストゥスはローマの浴場から現代日本の銭湯へとタイムスリップしてしまうこととなる。
  • およそ2000年の時を超え、古代ローマへ現代の入浴技術を運んでいくタイムスリップ歴史漫画。人類が愛してやまない風呂の歴史が、軽快なエピソードと共に体温まる物語を作り上げていく。

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完読後・読中の感想/レビュー

大笑いしている表情のアサギ

アサギ

ショールームの風呂から出てきたのは笑った!!

ニコリと笑う表情のヤス

ヤス

風呂作り過ぎて嫁に逃げられとるがな。

 

 

 

ヨーロッパ・西洋の歴史漫画|紀元前

ヒストリエ

漫画『ヒストリエ』10巻 岩明均

書誌情報

作者/岩明均

主な作品:『寄生獣』

 

既刊12巻(2024.06)

1巻初版2004.10.22

講談社

あらすじ/見所/おすすめポイント

  • 『寄生獣』でもお馴染みの岩明均先生が手掛ける、古代ギリシャを舞台にエウメネスの波乱の人生を描いていく歴史漫画。「第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞」及び、「第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞」の受賞歴を持ち、読者からの評価も非常に高い注目の作品。
  • 物語の舞台となるのは、紀元前4世紀頃のヨーロッパに佇む古代ギリシャ。かつてマケドニア王国のアレクサンドロス大王の下に仕えていた書記官‷エウメネス‴を物語の主人公に、波乱に満ちた生涯をおくる清閑な生き様が、岩明先生の手によって幽玄に描かれていく。幼き頃は周囲の大人たちから神童のように扱われながらも、出自の暴露により奴隷へと堕とされてしまうエウメネス。商人へ売られ様々な地を流転していきながらも、自身に眠る豊かな才能を隠すことは出来ず、訪れた各地で抜きんでた資質を日に日に開花させていくこととなる。
  • 気付くと物語に飲み込まれるような、古代ヨーロッパの世界観が存分に描かれていく歴史漫画。休載の多い作品ながらも、新刊発売の度に最初から読み返したくなるような、慈愛を持った歴史的ストーリーが紡がれている。

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完読後・読中の感想/レビュー

微笑みをうかべるアサギ

アサギ
‷カロン‴との再会は良かったな~。

ニコリと笑う表情のヤス

ヤス
心静かに燃やしてくれる漫画よね。

 

ヘウレーカ [1巻完結]

漫画『ヘウレーカ』 岩明均

書誌情報

作者/岩明均

主な作品:『ヒストリエ』『寄生獣』

 

単行本全1巻完結(2002.12)

1巻初版2002.12.24

白泉社

あらすじ/見所/おすすめポイント

  • 紀元前3世紀頃の古代ローマを舞台に描かれる歴史漫画。作者は、『寄生獣』や『ヒストリエ』など、数々のヒット作を手掛ける岩明均先生。
  • 物語の主人公となるのは、顔立ちの整ったイケメンスパルタ人の‷ダミッポス‴。荒々しく勇猛果敢として知られるスパルタ人に在りながら、口が巧く頭脳明晰で、女性からの支持も厚い優しい青年である。ある日のこと、戦時中の支配関係が影響して、アルキメデスの下で保護を受けることとなってしまったダミッポス。天才と呼ばれるアルキメデスの作り出した強力な武器や不思議な道具などを間近で目にしたことにより、ダミッポスは自身の頭脳を更に鋭くとがらせていくこととなる。
  • かつてローマ時代に起こったとされる「逸話」を題材に、ノスタルジックな物語を作り上げていく歴史漫画。静かな説得力を持ったダミッポスの言葉を介して、かつての戦争が幅広い視点で展開されていく。

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完読後・読中の感想/レビュー

普段の表情のアサギ

アサギ

さすがの良作。

普段の表情のヤス

ヤス

最後のダミッポスのセリフはまさにその通り。

 

 

 

編集後記

追伸

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

今後もヨーロッパ・西洋を舞台とする面白い歴史漫画と出会えた際には、当ページを更新していきますので、また気軽にお立ち寄りいただけますと幸いです。

 

普段の表情のアサギ

アサギ

日本史より馴染みが無い分、結構物語が新鮮。

考えている表情のヤス

ヤス

漫画家さんのリサーチも大変そう…。

 

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